コンテンツへスキップ

私の両親は離婚しており、父とは別々に暮らしていました。ある日父の姉から父が怪我をして入院したという連絡がありました。頭を強く打っており手術が必要とのことでした。県外から急いでかけつけました。

脳が専門で、地元では有名な病院でしたので最初は少し安心した気持ちでいました。担当の先生からも数カ月で退院できるとの説明がありました。ところが手術の後、深夜に父が徘徊をして首の骨を病院内で折ったとの連絡があり、そこから病状があっという間に悪化しました。そのあたりから私達家族は病院に対して不信感を抱く様になりました。

(首の骨を折った原因や責任は病院側にはないのかということです)

お見舞いに来てくださる知人達からも転院させた方がいいのではないかとの声もありとても迷いました。実は父には金銭的な問題があり、入院費のことなど病院のクラークさんにいろいろと相談にのってもらっておりました。その話は看護師さん達の耳にも入っていたようで、なんとなく父は院内でないがしろにされているような雰囲気がありました。

弟が医療関係で働いていたので、患者の家族がどういう態度をしているかなどで病院側の対応もかわってくるという話をしていました。その後、私達家族や知人が何度も見舞いに訪れ熱心に病状を尋ねたりしていくうちに看護師さん達の態度がだんだんとかわっていくのが目にとれてわかりました。この変化について正直複雑だったのですが、周りが一生懸命になることの大事さを知りました。

結局その後1カ月ほどで父は帰らぬ人となってしまいました。もし転院していたなら、違う病院に運ばれていたら、考えてもしょうがないのですが思い返す時はあります。この時のことを通して、病院に対する情報は日頃から集めておくことの必要性と患者の家族としてどうあるべきかとても考えさせられました。

PR|栃木県の乳がん専門病院