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ブラック企業に勤め3年経過。毎日15時間以上の勤務、休日出勤が続き、
身体にはいろんな症状が出始めていました。
不眠、顔の痙攣、難聴、目眩、立ちくらみ、食欲不振、脱力感、腹痛、感情のコントロールが効かず当時はどこでも泣いていました。
会社のノートパソコンをもって帰らないと常に不安で、夜中でもメールチェックや仕事をしたり、とにかくそれが私にとっての精神安定剤のようなものでした。
比較的体力には自信がある方で、“まだ大丈夫!まだやれる!”といつも自分を追い込んでいました。
気持ちはまだ大丈夫と思っていたのですが、そんなある日、ベッドから起き上がれない日が来ました。
その日会社を休み、近所の精神科へ。診断は“うつ病”。
それまではうつ病なんて自分と無縁のものだと思っていたし、まさか自分がうつ病になるとは思っていなかったのでものすごくショックだったのを思い出します。
しかし、その反面、長い間出ていた症状の原因が分かり、安心した自分もいました。
精神科の先生からは1か月のドクターストップで診断書をもらい、会社へ郵送。
その期間は会社の人とは一切連絡をとらず、できるだけ会社のことを忘れるような環境で生活をしました。
抗うつ剤を初めて飲んだ時は、自分の身体に合わず、目眩と吐き気、頭の中がぐらぐらしていた記憶があります。
できるだけ薬に頼らずに治療したかったので、薬の量は半分に、飲む日数も少しずつ減らしていきました。

それまでなかった自分の時間ができてからは、
その時間をアロマテラピー、ヨガ、読書と自分の大好きなことに費やしていました。

感情の浮き沈みが激しい時期もありましたが、心に響く一言をノートに綴り、できるだけポジティブなマインドでいることを保つようにしていました。
幸いパートナーや家族が大腸がんの治療経験があったこともあり病気についてとても理解してくれていたので、その環境にも助けられました。
うつの診断から1か月ほどが過ぎると、不思議といろんな症状はなくなっていました。
今ではその会社を退職し、海外で第二の人生を思い切り楽しんでいます。
一度きりの人生、自分の時間を会社にだけ捧げるなんてもったいないです。
うつになって自分と向き合うことができたおかげで、自分の人生をどう生きたいか考えるきっかけとなり、今ではうつ病になったことさえ結果よかったのかなと思えるほどになりました。